展示室

■ 特集企画 「他者とかかわる心の発達」■

子ども時代は、私たちの誰もが通ってきた道です。
なのに、そのころのことをすっかり忘れて、日々、子どもの様々なことばや行動に「すごい!」「なぜこんな風に考えるのだろう?」などと驚かされます。

この特集では、子どもの「他者とかかわる心」の発達に焦点を当てて、私たちが様々な年齢の子どものふるまいについて持つ「なぜ?」を解き明かしていきます。

子どもは、他者とかかわりながら、様々なことを学んでいきます。「他者とかかわる心」は、もっとも人間らしい側面と言えるでしょう。子どもたちは、ことばを話す前から他者とコミュニケーションをとり、次第に目に見えない他者の心の存在に気づき、そして他者に対して嘘をつけるようになり、他者の個性を理解していきます。社会性が豊かに育っていくのです。

この特集を通して、子どもが次第に社会性をはぐくんでいく様子を、一緒に探求していきましょう!

特集企画展担当 清水由紀(埼玉大学)

  • なぜ赤ちゃんは指さしするのか?1歳になったばかりの赤ちゃんが、「あ!」と犬のぬいぐるみを指さしました。また、大人が落とした物を指して「ん!」と言います。まだしゃべることができないこの赤ちゃんは、指さしで一体何を伝えようとしているのでしょう?
  • 「私」と「あなた」の心に映し出される世界は違っている3歳のなっちゃんが、窓からきれいな朝焼けを見て、隣のお姉さんに言いました。「おねえちゃんの分も、なっちゃんが見ておいてあげる!」。おねえちゃんの代わりに、朝焼けを見ることができるというのです!この女の子の心の中ではどんなことが起きているのでしょう?
  • 子どもの嘘の発達4歳のある男の子は、だめと言われていたことをしても「やってないよ」と嘘をつきました。そして小学生になると、誕生日のプレゼントに嫌いなものをもらっても、ニコッとして「ありがとう」と言えるようになりました。このような「嘘をつく」という行為の背後には、どのような社会性の深まりがあるのでしょうか?
  • 「その人らしさ」の理解の発達小学1年生の子に、友達について「どんな子?」と聞くと、「メガネをかけている」などの外見を答えました。しかし小学校高学年になると「おとなしい」「きれい好き!」などと、内面について答えるようになります。他者についての「その人らしさ」の理解は、どのように現れてくるのでしょうか?

<特集全体の参考図書>
「他者とかかわる心の発達心理学-子どもの社会性はどのように育つか」
清水 由紀・林 創 編著 金子書房 2012年

<製作者>
岸本 健(聖心女子大学)、瀬野 由衣(愛知県立大学)、林 創(神戸大学)、清水 由紀(埼玉大学)

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