心理学ミュージアム

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  •   " 人 は なぜ 加害 者 へ の 厳罰 を 求める の か ? エラー 管理 と 加害 者 の 非 人間 化 ニュース を 見 て 、 こう 思う こと あり ませ ん か “ この 事件 で 逮捕 さ れ た の は 、 市内 に 住む ・ ・ ・ ” “ うわっ … ひどい やつ だ な 。 懲らしめ て やら ない と ! ” あらためて 、 考え て み ませ ん か ?. なぜ 私 たち は 、 自分 と は 直接 関係 の ない 事件 で も 、 ニュース など を通して 少し の 情報 を 聞い た だけ で 「 加害 者 ( かも しれ ない 人物 ) へ の 厳しい 罰 」 を 強く 求める の でしょ う か ? 今回 は 2 つ の プロセス を ご 紹介 し ます 1 . 1 . エラー 管理 エラー 管理 2 . 2 . 非 人間 化 非 人間 化 まずは 、 エラー 管理 の 観点 から 説明 し ます . たとえば 、 「 自分 は その 事件 と は 無関係 だ ! 人 を 傷つけ て なんか い ない ! 」 と 言っ て いる 人物 が 加害 者 な の か 、 加害 者 で は ない の か を 判断 し なけれ ばら ない 場面 を 想像 し て ください 。 2 種類 の エラー 管理 . さて 、 皆さん は どちら の 間違い を 犯し たく ない です か ? 1 . 本当は 加害 者 じゃ ない のに 加害 者 だ と 判断 し て 避ける OROR 2 . 本当は 加害 者 な のに 加害 者 じゃ ない と 判断 し て 近づく . この よう な 場合 、 2 . 本当は 加害 者 な のに 、 加害 者 で は ない と 判断 し て 近づく 間違い を 避け たい 、 と 思い がち です 。 なぜ ?. 自分 の 身 の 安全 を 最 優先 する と し たら … 1 . 加害 者 だ という 判断 が 間違い だっ た として も 、 その 人物 に 近づか ない 限り は 、 自分 の 身 の 安全 に 変化 は あり ませ ん 。 2 . 加害 者 で は ない という 判断 が 間違っ て い て 近づい て しまっ た 場合 、 もしか する と 自分 の 身 に 危険 が 及ぶ かも しれ ませ ん 。 間違っ て 「 2 」 と 判断 し て しまう と 、 自分 の 身 に 危険 が 及ぶ 可能 性 が 高い の です 。 直接 関係 が ない 場合 でも 、 同じ です . 事件 の ニュース を 聞い た 時 も 、 同じ よう に 2 種類 の エラー ( 間違っ た 判断 を し た とき に 自分 が 危険 な 目 に あう 可能 性 ) について 考え 、 「 2 」 の エラー が 起こる こと を 避けよ う と し ます 。 「 本人 は 無関係 だ と いっ て いる けど 、 もし 、 真犯人 を 無罪 放免 し て し 本人 は 無関係 だ と いっ て いる けど 、 もし 、 真犯人 を 無罪 放免 し て しまう と 、 自分 の 住む 社会 の 安全 が 危険 に さらさ れる ! まう と 、 自分 の 住む 社会 の 安全 が 危険 に さらさ れる !」. 結果 として 、 断片 的 な ニュース の 情報 から でも 、 「 この 人物 が 犯人 に 違い ない 」 という 考え が 生じ やすく なり ます 。 「 社会 の 安全 を 脅かす 危険 人物 に は 厳しい 罰 を 」. 実は 、 加害 者 と さ れる 人物 を 「 この 人物 が 犯人 に 違い ない この 人物 が 犯人 に 違い ない 」 、 「 非常 非常 に 危険 だに 危険 だ 」 と 思う 傾向 は 、 被害 者 の 受け た 身体 的 な ダメージ が 大きい ほど 強く なり ます 。 1 ). そして 、 その 傾向 は 、 時として 実際 の 危険 性 を 超える レベル に まで 達し ます 。 … たとえば 一般 市民 は 、 重大 な 事件 の 犯人 が 刑務所 で トラブル を 起こす 可能 性 を 、 実際 の データ より も 非常 に 高く 見積もり ます 。 2 ). 加害 者 ( と さ れる 人物 ) の 危険 性 を 過大 視 する と 、 より 厳しい 罰 を 与えよ う と し ます 。 3 ) エラー 管理 の 落とし穴 「 加害 者 を 加害 者 で は ない と 判断 し て しまう 」 エラー を できるだけ 避けよ う と する と 、 「 本当は 加害 者 で は ない のに 、 加害 者 だ と 判断 し て しまう 」 エラー 、 つまり 、 えん罪 を 生み出す 可能 性 が 高まり ます 。 … さらに 、 その 判断 が エラー だ と 自覚 でき て も 、 その 人物 に対する 警戒 が 解け ない という 「 えん罪 の 二 次 的 被害 」 の 可能 性 も あり ます 。 4 ) 判断 さ れる 側 の デメリット を 考慮 でき て い ない の です 。 次に 、 非 人間 化 です . 自分 の 理解 を 超える よう な 重大 な 事件 が 起こっ た 時 、 私 たち は 心 を 落ち着か せる ため に 、 事件 に 関わる 内容 を 自分 が 理解 できる 形 で 捉え なおそ う と し ます 。 . これ は 大変 効率 的 な 心 の 落ち着か せ 方 です 。 ( 頭 の 中 で 考える だけ で 、 お金 を 払っ たり 、 どこ か に 出かけ たり する 必要 が あり ませ ん 。 ) 心 を 落ち着か せる ため の 手段 として の 非 人間 化 . 自分 自身 の 心 を 落ち着か せる ため に 、 加害 者 を “ “ 自分 と は 違う 存在 自分 と は 違う 存在 ” ” “ “ 自分 の 住む 世界 と は 別 の 世界 の 人 自分 の 住む 世界 と は 別 の 世界 の 人 ” ” という よう に 考える こと が あり ます 。 . これ を 「 非 人間 化 」 と 呼び ます 。 pm 2 c  7 . png 非 人間 化 に は 、 以下 の よう な もの が あり ます 5 ) 動物 の よう に みなす 動物 の よう に みなす 機械 の よう に みなす 機械 の よう に みなす 良い 悪い の 区別 が でき ない 乱暴 子ども っぽい 物事 の 筋 が 通っ て い ない 冷たい 変化 に 対応 でき ない 自分 の 意思 が ない 動き が ない pm 2 c  9 . png 非 人間 化 と 、 厳しい 罰 を 求める 傾向 . 非 人間 化 が 行わ れる こと によって 、 加害 者 に対して 厳しい 罰 を 求める 傾向 が 強く なり ます 。 pm 2 c  1 - 2 . pngpm 2 c  7 . pngpm 2 c  9 . png 「 「 これ は 絶対 これ は 絶対 懲らしめ ない と 懲らしめ ない と ダメ だ ! 」 ダメ だ ! 」 非 人間 化 が なぜ 厳しい 罰 に つながる の でしょ う か ?. 加害 者 の 社会 復帰 を 歓迎 する より も 、 加害 者 を こらしめ て 、 社会 の 秩序 を 守ろ う と する 気持ち が 強く なる から です 。 6 ) 「 あんな ひどい こと を する なんて 、 ( 自分 と 同じ ) 人間 と は 「 あんな ひどい こと を する なんて 、 ( 自分 と 同じ ) 人間 と は 思え ない ! 危ない から ずっと 閉じ込め て おけ ば いい ! 」 思え ない ! 危ない から ずっと 閉じ込め て おけ ば いい ! 」 pm 2 c  7 . pngpm 2 c  9 . png 非 人間 化 の 落とし穴 . 非 人間 化 は 、 その 人 を 仲間はずれ に し たり 、 偏見 、 敵対心 を 生み出し たり し ます 。 . 非 人間 化 に 基づく 判断 は 、 時に 理屈 に 合わ ず 、 妥当 性 に 欠ける こと が あり ます 。 . 特に 裁判 で 行わ れる 有罪 ・ 無罪 判断 や 、 量刑 判断 に 関わる 際 に は 注意 が 必要 です 。 それぞれ の プロセス の 理由 と 弊害 プロセス 理由 弊害 . 身 の 安全 を 確保 できる . 素早く 判断 できる . えん罪 が 生じる かも しれ ない . 判断 が 間違っ て いる こと が 分かっ て も 気持ち を 入れ替え にくい . 心 を 落ち着か せ られる . 理不尽 な 出来事 に対して 「 理由 」 を 与え られる . 仲間はずれ ・ 偏見 ・ 敵対心 の もと に なる . 証拠 に 基づく 「 望ましい 」 判断 が でき なく なる かも しれ ない エラー 管理 非 人間 化 まとめ . 事件 と 無関係 な 第三者 が 「 加害 者 へ の 厳しい 罰 」 を 求める 心 の しくみ は 、 以下 の 2 つ の 流れ で 説明 でき ます 。 1 . エラー 管理 2 . 非 人間 化 . それぞれ が 起こる 理由 と 弊害 について 、 よく 理解 し て おく こと が 重要 です 。 参考 文献 1 ) 村山 綾 ・ 三浦 麻子 . ( 2015 ). 非 専門 家 の 法的 判断 に 影響 を 及ぼす 要因 - 道徳 基盤 ・ 嫌悪 感情 ・ エラー 管理 に 基づく 検討 -. 認知 科学 , 22 ( 3 ), 426 - 436 . 2 ) Edens , J ., Buffington . Vollum , J ., Keilin , A ., Roskamp , P ., & Anthony , C . ( 2005 ). Predictions of future dangerousness in capital murder trials : Is it time to “ disinvest the wheel ?” Law & Human Behavior , 26 , 59 . 87 . 3 ) Cunningham , M ., Reidy , T ., & Sorensen , J . ( 2008 ). Assertions of “ future dangerousness ” at federal capital sentencing : Rates and correlates of subsequent prison misconduct and violence . Law & Human Behavior , 32 , 46 - 63 . 4 ) 村山 綾 ・ 三浦 麻子 . ( 印刷 中 ). 刑事 事件 の 元 被告 人 に対する フォルスアラーム 効果 . 認知 科学 . 24 . 5 ) Haslam , N . ( 2006 ). Dehumanization : An integrative review . Personality and Social Psychology Review , 10 , 252 - 264 . 6 ) 村山 綾 ・ 三浦 麻子 . ( 2015 ). 被害 者 非難 と 加害 者 の 非 人間 化 - 2 種類 の 公正 世界 信念 と の 関連 -. 心理 学 研究 , 86 , 1 - 9 . お薦め 図書 . 金井 良太 ( 2013 ). 脳 に 刻ま れ た モラル の 起源 ー 人 は なぜ 善 を 求める の か . 岩波 科学 ライブラリー . 道徳 を 神経 科学 的 に 捉え 、 検討 し た 近年 の 研究 が 紹介 さ れ て い ます 。 . 苧 阪 直行 ( 2012 ). 道徳 の 神経 哲学 神経 倫理 から 見 た 社会 意識 の 形成 . 新 曜社 .. 上記 の 書籍 と 類似 し て い ます が 、 神経 哲学 という あたらしい 研究 分野 から 、 道徳 について 研究 、 議論 さ れ て い ます 。 . マーサ・ヌスバウム ( 河野 哲也 ( 監訳 ))( 2010 ). 感情 と 法 . 慶應義塾 大学 出版 会 .. 法律 に 基づく 判断 に 感情 が 関連 する こと による デメリット について 、 嫌悪 感 の 観点 から 論じ て い ます 製作 者 村山 綾 ( 近畿大学 国際 学部 ) 田渕 恵 ( 日本 学術 振興 会 ・ 関西学院大学 文学部 ) 上記 製作 者 は 公益社 団 法人 日本 心理 学会 サイエンス コミュニケーション 研究 会 の メンバー です "
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