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  •   " 大学院 集中 講義 ( 魔法 大学院 心理 学科 ) メタ 分析 ( 1 ). 基礎 と 歴史 複数 の 研究 結果 から 新た な 知見 を 得る 統計 的 手法 山田 ・ 井上 ( 2012 ) より 大学院 で 集中 講義 を 受ける . 大学院生 に なっ た サイ 子 ちゃん , 統計 学 の 2 日間 の 集中 講義 を とり まし た 。 テーマ は メタ 分析 。 サイ 子 メタ 分析 って , 要するに , 方法 が 違う 似 た 研究 を , 集約 する 方法 です か 先生 サイ 子 ちゃん , 卒論 書く とき , 研究 を レビュー し た よ ね ? レビュー は 研究 の 価値 を 決める 大切 です 。 メタ 分析 と は , 研究 で は なく , データ を レビュー する 方法 です 。 メタ 分析 集中 講義 1 日 目 ( 主 な 内容 ) 1 限 メタ 分析 と は 2 限 レビュー の 重要 性 ; 系統 的 レビュー と メタ 分析 3 限 メタ 分析 の 歴史 ; 心理 療法 は 効果 が ある か ? ( スミス と グラス ; 1977 ) 4 限 メタ 分析 の 歴史 ( メタ 分析 の 発展 ) 5 限 まとめ 1 限 ; メタ 分析 と は . メタ 分析 と は , 同じ テーマ で 行わ れ た 複数 の 研究 結果 を , 統計 的 な 方法 を 用い て 統合 する こと です 。 . メタ 分析 は , 統計 的 な レビュー , 系統 的 な レビュー ( systematic review ) と 呼ば れる こと が あり ます 。 . メタ 分析 と 一般 的 な 研究 ( 一 次 研究 ) で は , その プロセス に 共通 点 も 多く 見 られ ます 。 . しか し , メタ 分析 は 「 ( 一 次 研究 の ) 研究 結果 」 を 対象 と する ところ が , 一 次 研究 と の 大きな 違い です 。 . メタ 分析 で は , 研究 で 報告 さ れ た 統計 情報 ( 分析 結果 ) を 用い て 研究 の 統合 を 行う ため , データ を 用い ない 理論 研究 や 質的 な 事例 研究 を メタ 分析 の 対象 に する こと は でき ませ ん 。 系統 的 レビュー と メタ 分析 . 系統 的 レビュー と メタ 分析 を 以下 の よう に 区別 する こと も あり ます 。 . 系統 的 レビュー ( Systematic review ): 同一 の テーマ に ついて行っ た 複数 の 研究 結果 を 量的 に 統合 する 一連 の 手続き の こと 。 Research synthesis と 呼ば れる こと も ある 。 . メタ 分析 ( Meta - analysis ): 系統 的 レビュー 全体 における 統計 解析 の 部分 のみ を 指す 。 2 限 ; なぜ , レビュー 研究 が 必要 な の か ?. レビュー 研究 が 大切 な 理由 は , 以下 の よう に 考える こと が でき ます 。 . 先行 研究 で 明らか に なっ て いる こと と なっ て い ない こと , つまり 問題 点 を 明確 に できる 。 . 1 つ の 研究 の 限界 : 単一 の 研究 で 決定的 な 結論 を 導く こと は でき ませ ん 。 1 つ の 研究 の 結果 は , 標本 変動 を 避け られ ませ ん 。 多く の 研究 を 統合 する こと で 正確 な 推論 が 可能 に なり ます 。 . 結論 の 一般 化 : 個々 の 研究 が 行わ れ た 特定 の 状況 を 超え て 結論 を 一般 化 する に は , 研究 デザイン の 種類 , 介入 の 種類 , 被験者 の 性質 等 が 異なる 複数 の 研究 結果 を 統合 する こと が 必要 と なり ます 。 レビュー 研究 の 必要 性 . トーガーソン ( Torgerson , 2003 ) も , 単一 の 研究 結果 に 頼る こと の 危険 性 を 述べ て い ます 。 . ある 教育 プログラム が 開発 さ れ , その 効果 が 確認 さ れ た と し ます 。 しかし , その 研究 が アメリカ で 行わ れ た と し たら , その プログラム を そのまま イギリス で 実施 し て , 同様 の 効果 が 得 られる でしょ う か ?. 反対 に , 教育 プログラム の 効果 検証 が , アメリカ で も , カナダ で も , オーストラリア で も 行わ れ , それぞれ 効果 が 確認 さ れ た と し ましょ う 。 この 場合 , この プログラム を イギリス で 実施 し て も おそらく 効果 が ある と 判断 できる でしょ う 。 . 1 つ の 研究 結果 に 依存 せ ず , 複数 の 研究 結果 を 統合 し , 全体 的 な 結論 を 導く こと , すなわち , レビュー を 行う こと は 重要 な 意味 を 持つ の です 。 記述 的 レビュー と メタ 分析 . 記述 的 レビュー ( ナラティブ・レビュー : narrative review ) と は , レビュアー ( レビュー を する 人 ) が 個々 の 研究 を 精読 し , その 研究 結果 を まとめる レビュー の 方法 です 。 . この 方法 で は , 研究 結果 を データ と する 統計 解析 は 行わ れ ませ ん 。 また , 文献 収集 から 結論 に 至る 過程 といった レビュー の 手続き に関して は 詳細 に 語ら れ ない こと が 一般 的 です 。 この 方法 に は 様々 な 問題 点 が 指摘 さ れ て い ます 。 . メタ 分析 は , 記述 的 レビュー の 問題 点 を 克服 する 方法 と さ れ て い ます 。 . メタ 分析 が , 記述 的 レビュー に対する 批判 に どの よう に 応え て いる の か , 次 の スライド の 表 を 見 て み ましょ う ( 表 は , 山田 ・ 井上 ( 2012 ) より 引用 し まし た ) 。 記述 的 レビュー に対する 批判 メタ 分析 で は レビュー の 手続き が 主観 的 。 同じ テーマ の レビュアー の 結果 が 異なる こと も ある 。 レビュー の 手続き は 厳格 に 規定 さ れ ( 例 : クーパー の 7 段階 モデル ) , 論文 に 記載 さ れる 。 同一 の 手順 を 踏め ば , 誰 が やっ て も レビュー の 結果 は 一致 する ( 再現 性 が ある ) 。 例えば , 10 個 の 研究 が あっ て , 5 つ が 有意 で , 5 つ が 有意 で ない と する 。 この 結果 を どう まとめる か 。 有意 に なっ た 研究 の 数 を 利用 する の で は なく , p 値 の 統合 や 効果 量 の 統合 といった 統計 的 方法 を 利用 。 研究 者 ( レビュアー ) の 意見 を 支持 する 都合 の 良い 研究 ばかり 偏っ て 集め て いる 可能 性 が ある 。 そもそも , 論文 と は 有意 で ない もの は 集め にくい ( そういう 論文 は 公刊 さ れ ない ので 手 に 入ら ない ) 。 メタ 分析 に 含める 研究 は 事前 に 基準 が 規定 さ れ , その 基準 に 従う もの は 全て 対象 と なる 。 有意 に なら ない 研究 が 隠さ れ て いる 可能 性 について は 公表 バイアス ( PublicationBias ) について の 検討 より 吟味 できる 。 研究 の サンプル サイズ の 影響 を あまり 考慮 し て い ない 。 サンプル サイズ の 影響 を 考慮 する こと が 可能 。 サンプル サイズ に 応じ て 研究 に 重み付け を 行う こと が できる 。 研究 者 が それぞれ で レビュー を 行う だけ で は レビュー の 結果 が 蓄積 さ れ て い ない の で は ? CochranCollaboration , CampbellCollaboration といった 大 規模 な オンライン ・ データベース に 沢山 の レビュー 結果 が 蓄積 さ れ て いる 。 3 限 ; メタ 分析 の 歴史 を 概観 する . メタ 分析 という 名称 を 初めて 用い た の は , グラス ( Glass , 1976 ) です 。 しかし , グラス より も ずっと 前 から 量的 な 研究 の 統合 は 行わ れ て い まし た 。 . 最初 の 研究 の 統合 は , 1904 年 に ピアソン ( Pearson ) により 行わ れ た 研究 で ある と いわ れ て い ます 。 この 研究 は , 腸チフス に対する ワクチン の 効果 について 実施 さ れ た 複数 の 研究 結果 を 統合 し た もの です 。 . ピアソン は 複数 の 研究 で 報告 さ れ た 相関 係数 の 結果 を 統合 し て , ワクチン の 効果 について より 妥当 な 結論 を 導き出し て い ます 。 . メタ 分析 という 用語 が 導入 さ れる 数 十 年 前 から , 複数 の 研究 結果 を 統合 する 試み は 行わ れ て い た の です 。 メタ 分析 の 歴史 を 概観 する . アイゼンク ( Eysenck , 1952 ) は , 心理 療法 に 効果 は ない と 主張 し まし た 。 この アイゼンク の 主張 により , 大きな 議論 が 起こり まし た 。 . スミス と グラス ( Smith & Glass , 1977 ) は , 心理 療法 の 効果 を 実証 的 に 検討 する こと を 目的 に メタ 分析 を 実施 し まし た 。 この メタ 分析 は , 非常 に 有名 な 研究 で , 「 心理 学 を 変え た 40 の 研究 」 で も 紹介 さ れ て い ます 。 . スミス と グラス ( 1977 ) は , Psychological Abstracts および Dissertation Abstracts を 中心 に 心理 療法 の 効果 研究 の うち , 介入 群 と 統制 群 の 比較 , または 異なる 治療 を 受け た 群 の 間 の 比較 を 行っ て いる 375 件 の 研究 を 対象 と し , メタ 分析 を 行い まし た 。 . 375 の 研究 から , 全部 で 833 個 の 効 �� � 量 ( 効果 量 と は , 異なる 研究 を 統合 する ため の 共通 の 物 さし です ) を 算出 し まし た 。 4 限 ; メタ 分析 の 歴史 を 概観 する . 833 個 の 効果 量 の 平均 は 0 . 68 と なり まし た 。 効果 量 が 0 . 68 という の は , 介入 群 の 平均 が , 統制 群 だ と 上位 25 % に 位置づけ られる こと に なり , 比較的 明瞭 な 治療 効果 が 見 られ た こと に なり ます 。 . この 結果 から , スミス と グラス ( 1977 ) は 心理 療法 に は 効果 が ある と 結論づけ まし た 。 . スミス と グラス ( 1977 ) の 心理 療法 の 効果 について の メタ 分析 に は 様々 な 批判 が 起こり ます 。 とくに アイゼンク は , メタ 分析 の こと を 「 ものすごく 愚か な こと ( Mega - Silliness ) 」 と 強烈 に 批判 し ます ( Eysenck , 1978 )。. アイゼンク の 批判 に も かかわら ず , その後 , メタ 分析 は 急速 に 普及 し ます 。 しかし , アイゼンク は 一貫 し て メタ 分析 に は 意味 が ない と 言い 続け て い ます ( Eysenck , 1994 など ) 。 メタ 分析 の 歴史 を 概観 する . スミス と グラス ( 1977 ) が 初めて の メタ 分析 を 報告 し た ほぼ 同 時期 に , 同様 の 研究 が 行わ れ まし た 。 . ローゼンタール と ルビン ( Rosenthal & Rubin , 1978 ) は , 対人 関係 における 期待 効果 について 。 シュミット と ハンター ( Schmidt & Hunter , 1977 ) は , 産業 組織 心理 学 における 人事 テスト の 妥当 性 について 。 それぞれ 領域 は 異なる が , 同じ 年代 に 統計 的 方法 による 系統的 レビュー を 実施 し て い ます 。 . 1980 年代 に 入り , メタ 分析 の テキスト が 相次い で 出版 さ れ ます 。 特に , Hedges & Olkin ( 1985 ) は , メタ 分析 は その 方法 論 , すなわち , 統計 解析 に関して も 洗練 さ れ , さらに 普及 し て いく こと と なり ます 。 メタ 分析 の 歴史 を 概観 する . メタ 分析 研究 の 成果 は , クーパー と ヘッジス ( Cooper & Hedges , 1994 ) により まとめ られ , 1994 年 に Handbook of Research Synthesis が 出版 さ れ まし た 。 この 本 は 600 ページ 近い ボリューム を 持ち , 32 の 章 は それぞれ の 分野 の 代表 的 な 研究 者 により 寄稿 さ れ て い ます 。 . さらに , 2009 年 に ハンドブック の 第 2 版 が 出版 さ れ まし た 。 こちら は , クーパー , ヘッジス , バレンタイン ( Cooper , Hedges , & Valentine , 2009 ) の 3 名 の 編者 により まとめ られ た 大著 で , 29 の 章 に 渡り , メタ 分析 に関する 様々 な トピック が 紹介 さ れ て い ます 。 メタ 分析 を 学ぶ 人 にとって は , 必携 の 文献 と 言える でしょ う 。 CochraneCollaboration , CampbellCollaboration . コクランコラボレーション ( http :// www . cochrane . org /): 1993 年 に 設立 さ れ た 国際 的 な NPO 団体 。 世界中 の 保健 医療 ( health care ) 領域 の 効果 研究 について の 情報 を 提供 し て いる 。 保健 医療 について の メタ 分析 を 提供 し , 普及 する こと を 目的 と する 。 . キャンベル コラボレーション ( http :// www . campbellcollaboration . org /): 2000 年 に 設立 。 社会 , 心理 学 , 教育 , 犯罪 学 といった 社会 科学 分野 の メタ 分析 を 集め て いる 。 . 各 ウェブサイト で は , メタ 分析 に関する 膨大 な 情報 が 掲載 さ れ て いる 。 最新 の 系統 的 レビュー の 研究 論文 が pdf で 公開 さ れ て いる 。 さらに , 系統 的 レビュー , メタ 分析 を 実践 する ため に 役立つ 情報 が 多い 。 5 限 ; まとめ . メタ 分析 と は , 同じ テーマ について 行わ れ た 複数 の 研究 結果 を , 統計 的 な 方法 を 用い て 統合 する こと 。 . メタ 分析 は , 統計 的 な レビュー , あるいは , 系統 的 な レビュー ( systematic review ) と 呼ば れる こと が ある 。 . レビュー 研究 は , ① 1 つ の 研究 の 限界 を 克服 できる 。 ② 結論 の 一般 化 が 可能 に なる 。 という 点 で 重要 。 . メタ 分析 は , 記述 的 レビュー の 弱点 を 補える 。 . メタ 分析 の 歴史 は 古い 。 参考 文献 . Amato , P . A ., & Keith , B ( 1991 ). Parental divorce and the well - being of children : A meta - analysis , Psychological Bulletin , 110 , 26 - 46 .. Borenstein , M ., Hedges , L . V ., Higgins , J . P . T ., & Rothstein , H . R ., ( 2009 ). Introduction to meta - analysis . Chichester , UK : Wiley .. Cooper , H . ( 2009 ). Research synthesis and meta - analysis : A step - by - step approach ( 4 th ed .). Thousand Oaks , CA : Sage .. Cooper , H ., & Hedges , L . V . ( Eds .). ( 1994 ). The handbook of research synthesis . New York , NY : Russell Sage Foundation .. Cooper , H ., Hedges , L . V ., & Valentine , J . C . ( Eds .). ( 2009 ). The handbook of research synthesis and meta - analysis ( 2 nd ed .). New York , NY : Russell Sage Foundation .. Cumming , G . ( 2012 ). Understanding the new statistics : Effect sizes , confidence intervals , and meta - analysis . New York , NY : Routlege . 参考 文献 . Eysenck , H . J . ( 1952 ). The effects of psychotherapy : An evaluation . Journal of Consulting Psychology , 16 , 319 - 324 .. Eysenck , H . J . ( 1978 ). An exercise in mega - silliness . American Psychologist , 33 , 517 .. Eysenck , H . J . ( 1994 ). Systematic reviews : Meta - analysis and its problems . British Medical Journal , 309 , 789 - 792 .. Glass , G . V . ( 1976 ). Primary , secondary , and meta - analysis of research . Educational Researcher , 5 , 3 - 8 .. Hedges , L . V ., & Olkin , I . ( 1985 ). Statistical methods for meta - analysis . Orlando , FL : Academic Press .. Lipsey , M . W ., & Wilson , D . B . ( 2001 ). Practical meta - analysis . Thousand Oaks , CA : Sage Publications .. Littell , J . H ., Corcoran , J ., & Pillai , V ., ( 2008 ). Systematic reviews and meta - analysis . New York , NY : Oxford University Press . 参考 文献 . 大久保 街 亜 ・ 岡田 謙介 ( 2012 ). 伝える ため の 心理 統計 勁草 書房 . Rosenthal , R ., & Rubin , D . B . ( 1978 ). Interpersonal expectancy effects : The first 345 studies . The Behavioral and Brain Science , 3 , 377 - 415 .. Schmidt , F . L ., & Hunter , J . E . ( 1977 ). Development of a general solution to the problem of validity generalization . Journal of Applied Psychology , 62 , 529 - 540 .. Smith , M . L ., & Glass , G . V . ( 1977 ). Meta - analysis of psychotherapy outcome studies , American Psychologist , 32 , 752 - 760 .. Torgerson , C . J . ( 2003 ). Systematic reviews . London : UK , Continuum Books . . 山田 剛史 ・ 井上 俊哉 ( 編 ) ( 2012 ). メタ 分析 入門 . 心理 ・ 教育 研究 の 系統 的 レビュー の ため に 東京大学 出版 会 お薦め 図書 . Cumming , G . ( 2012 ). Understanding the new statistics : Effect sizes , confidence intervals , and meta - analysis . New York , NY : Routlege .. 大久保 街 亜 ・ 岡田 謙介 ( 2012 ). 伝える ため の 心理 統計 勁草 書房 . 山田 剛史 ・ 井上 俊哉 ( 編 ) ( 2012 ). メタ 分析 入門 . 心理 ・ 教育 研究 の 系統 的 レビュー の ため に 東京大学 出版 会 . この スライド は , 山田 ・ 井上 ( 2012 ) の 1 章 の 一部 を 要約 し た もの です 。 製作 者 山田 剛史 ( 岡山大学 大学院 教育 学 研究 科 )& 井上 俊哉 ( 東京家政大学 人文学部 )( 作成 協力 青木 多 寿子 ) 2014 年 3 月 25 日 "
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