特集企画「犯罪とたたかう心理学」
数多くの事件が報道される中で、どのように解決されたかについて興味をもったことはないでしょうか?テレビドラマでは主人公が犯人の心のうごきを読み、事件を解決にみちびき、バラエティ番組では手品のように犯罪捜査にかかわる心理学が紹介されています。しかし、実際の犯罪捜査では、科学的根拠にもとづく心理学が使われています。
この特集では、犯罪捜査にかかわる「捜査心理学」のトピックを取り上げます。目撃者や被害者から話を聴き、容疑者を見つけ出し、捜査していくそれぞれの段階で心理学は力を発揮し、真相解明に役立っています。それでは、一緒に「犯罪とたたかう心理学」を見てみましょう。
特集企画展担当 大塚拓朗 (兵庫県警察本部科学捜査研究所)
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捜査における面接法:目撃者や被害児童への面接とその訓練
目撃者から正確な証言を引き出すためにはどのようにすればよいでしょうか?また、配慮を必要とする虐待の被害児童からの聴取はどのように行われているのでしょうか?
<参考スライド>
各作品は1つのトピックに焦点を当てているため、捜査心理学の全体像を知らないと少しわかりにくいかもしれません。そこで、全体像について以下のスライドにまとめました。各作品を見る前に、または各作品を見てよくわからないと思うことがあったときに、こちらを見てみていただくとよいと思います。
<特集全体の参考図書>
「テキスト司法・犯罪心理学」越智啓太・桐生正幸 編著 北大路書房 2017年
<製作者>
大上 渉(福岡大学 人文学部)
山本 渉太(北海道警察本部科学捜査研究所)
岩見 広一 (北海道警察旭川方面本部鑑識課)
財津 亘 (目白大学心理学部)
大塚拓朗(兵庫県警察本部科学捜査研究所)