• ことば以外で伝える~非言語コミュニケーションと自己表現~
  • 非言語コミュニケーションとは ことばだけが自分の思いを伝える道具ではありません。たとえば、表情や声の調子、視線などからも、自分の思いを伝えることができます。
  • 顔の表情で伝える 顔の表情は、感情の種類と強さを伝えます。
くわしい話をせずとも、相手はあなたがどういう気持ちでいるか、感じとることができます。 特にネガティブな感情については、多様な表情を使い分けることで、細かな気持ちの違いを相手に伝えることができます。
  • 視線で伝える 視線は、相手に対する興味・関心、敵意などを伝えます。
ことばをかわさずに、アイコンタクトで意思を伝え合います。 決意の強さや熱意を伝えます。 人の目は、白目と黒目のコントラストがとてもはっきりしています。そのため、相手の目がどこを向き、どのように動いているか、観察しやすくなっています。
  • 表情、視線、そして・・・ 表情や視線以外にもまだあります。たとえば、距離。好きな人のところへは近寄って行きたくなりますね!苦手な人がいると、避けたくなります。
  • 対人距離で伝える 相手との距離(対人距離)は、相手にどれだけ心を許しているかを示します。 密接距離(0~45cm)ごく親密な間柄 個体距離(45~120cm)プライベートな関係・用件 社会距離(120cm~360cm)フォーマルな関係・用件 公衆距離(360cm以上)一方向的なやりとり
  • 適切な距離 相手に好意を感じているからといって、むやみに近づくと少し困ったことになることもあります。たとえば、あなたが内心警戒している人が近くまで接近してきたら、不快感や不安を感じることでしょう。相手も同じです。相手がちょうどいいと感じる範囲を越えてあなたが接近すると、相手は戸惑いを感じるかもしれません。社会では、相手のことも考えながら、適切な形で自己表現することが大切です。
  • 相手に触れることで伝える 相手にどのように触れるのかによって、親しさの意味するところが異なります。 対人距離がゼロになると、相手に触れることになります。触れた状態を維持できるのは、お互いの信頼感の証しです。
  • ジェスチャーで伝える ジェスチャー(身ぶり、手ぶり)は、発言内容を補足したり、発言の代わりを果たすことで、より内容の濃いメッセージを伝えます。
  • 自分を表現する多様な手段 ほかにも、服装や化粧、装飾品、持ち物など、多くのものが自分を表現するツールとなり、その人の人となり、ライフスタイル、価値観などを伝えます。
  • まとめ 人は、いろいろな方法で、自己表現しています。表情、視線、相手との距離、相手に触れること、ジェスチャー、衣服や持ち物、などについて研究されています。
  • 主要参考文献 Argyle, M., & Dean, J.(1965). Eye contact, distance and affiliation. Sociometry, 28, 289-304./大坊郁夫(1998). しぐさのコミュニケーション サイエンス社/エドワード・ホール 日高敏隆・佐藤信行(訳)(1970). かくれた次元 みすず書房/マジョリー・F・ヴァーガス 石丸正(訳)(1987). 非言語コミュニケーション 新潮社
  • お薦め図書 D・アーチャー 工藤力・市村英次(訳)(1988). ボディ・ランゲージ解読法 誠信書房/ポール・エクマン 菅靖彦(訳)(2006). 顔は口ほどに嘘をつく 河出書房新社/船津衛(2010). コミュニケーション・入門[改訂版] 有斐閣/デズモンド・モリス 藤田統(訳)(2007). マンウオッチング 小学館/渋谷昌三(1990). 人と人との快適距離-パーソナルスペースとは何か- 日本放送出版協会 
  • 製作者 後藤 学(原子力安全システム研究所)