• 仲良しだから話せる,話せるから仲良くなる 自己開示と対人関係の親密化
  • 自己開示=自分について話すこと 好きな音楽,将来の夢,今悩んでいること,誰にも言えない秘密……自己開示は,誰もがふだんからしていることです。何の話をどれくらい開示するかは,相手によって異なります。
  • どれくらい自己開示できるかを決めるものは? この人にはこんなことも話せる,この人にはこれ以上は話せない,というのを決める1つのポイントは,相手との関係(親密さ)です。
  • 自己開示の次元 自己開示の程度は「広さ」と「深さ」で表現できます。広さ…どれくらいいろいろな話題について話すか.家族のこと,学校のこと,自分の外見のこと,など。深さ…どれくらい個人的なことまで話すか.同じ「兄弟のこと」という話題でも,兄弟の人数だけを話す(浅い),兄弟との喧嘩の内容まで話す(深い),などの違いがあります。
  • 自己開示の次元と親密さ 親密になるにしたがって,自己開示は広く,深くなっていきます。
  • 自己開示と親密さはループをえがく 誰かから少し深い自己開示をされると,その人に信頼された,気に入られた,などと感じます。すると,あなたもその相手のことを,信頼できる,好ましいと思うようになるかもしれません。
  • 自己開示と親密さはループをえがく そうはっきり意識しない場合でも,今度はあなたがその人に少し深い自己開示をしやすくなります。それに対して,相手はさらにあなたに信頼や好意をいだき,また自己開示をしてくるでしょう。こうして人は親密になっていくのです。
  • ただし,広く深ければよいわけではない まだあまり親しくないうちから急に深い自己開示をすると,信頼できないと思われるなど,逆効果です。よく知らない人に対しても自分の秘密を話す人は,他の人の秘密もしゃべってしまいそうな気がしませんか?だんだんと広く深くなっていくことが重要です。
  • 親密ならば必ず開示するわけでもない 現実にどれくらい自己開示をするかは,親密さ以外の原因によっても違ってきます。男性は女性に比べてあまり自己開示をしません。自分について話すことで他人の秘密もばらしてしまうような内容については,自己開示できません。自己開示されないからといって,好かれていないとは限りません。
  • まとめ 自己開示は,開示する相手に対する信頼や好意の表れです。お互いが同じくらいずつ,だんだんに広く深く開示をしていくことで,親密さと開示のループは続いていきます。恥ずかしがらずに自分のことを話してみましょう。また,自分のことばかり話すのでなく,相手の話も聴いてみましょう。
  • 参考文献・お薦め図書 Altman, I., & Taylor, D. A. (1973). Social penetration. New York: Holt, Rinehart and Winston.安藤清志 (1986). 対人関係における自己開示の機能 東京女子大学紀要論集, 36, 167-199. V. J. ダーレガ・S. ペトロニオ・S. T. マーグリス(著) 齊藤勇(監訳) (1999). 人が心を開くとき・閉ざすとき 自己開示の心理学 金子書房 榎本博明 (1997). 自己開示の心理学的研究 北大路書房
  • 製作者 武田美亜(青山学院女子短期大学)