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  •   " みんな で する と 手 を ぬく ( 社会 的 手ぬき ). ふだん は まじめ な のに 、 掃除 当番 に なる と さぼる 人 が い ます よ ね . ほら 、 そこ の あなた も 手 が とまっ て い ます よ . たくさん の 人 で おこなう 共同 作業 で は 、 一 人 一 人 は 必ずしも 全力 を つくさ ない こと が あり ます . ベスト を つく ・・・ さ ない みんな で 拍手 . 1 人 の とき 、 精一杯 の 力 で 拍手 する 時 の 音 の 大き さ を 10 と し ましょ う . . 5 人 いれ ば 、 1 0 × 5 = 5 0 . 10 人 いれ ば 、 1 0 × 1 0 = 1 0 0 . 計算 上 は この よう な 大き さ に なり ます . 現実 は そう なら ない ・ ・ ・ . たくさん の 人 が いる と 、 だれ かれ と いつの間にか 少し ずつ 手 を ぬき 、 1 人 の 時 の 全力 を 出さ ない 傾向 が あり ます . . 本来 10 の 力 を 出せる 個人 が 8 くらい に おさえ たり する わけ です . この よう な 現象 を 社会 的 手ぬき と よび ます . 社会 的 手ぬき = 1 人 で 作業 する より 、 共同 作業 の とき の 方 が 1 人 あたり の 作業 量 が 低下 する こと . 人数 が 多い ほど 、 社会 的 手ぬき は おこなわ れる やすく なり ます . ※ 人数 が 多けれ ば 、 1 人 あたり の 作業 量 は 低下 し ます が 、 全体 の 作業 量 は 増大 し ます 。 なぜ 手 を ぬく ? . なかなか 難しい 問題 です . . ひとつ に は 、 各 個人 の 責任 ・ 貢献 度 が わかり にくい から だ と 考え られ ます . . 社会 的 手ぬき を ふせぐ に は 1 人 ずつ の 作業 量 を 示す など によって 、 各自 の がん ばり 度 を わかる よう に する ( 次 の 実験 を 参照 ) . 5678910 グループ 作業 で は 個人 評価 なし 自分 の 音量 を 測定 さ れ て いる 1 人 の 時 は 全力 を 出し て い て も 、 他 の 人 と 一緒 に なっ て 自分 の 音量 が 測定 さ れ なく なっ た と 思っ た とたん 、 力 を 抜く こと が 読み取れ ます ( 赤 線 ) . ◇ 単独 = 1 人 で 大声 を 出す ◇ 2 人 = 2 人 の グループ で 大声 を 出す ( 目隠し ・ 耳 栓 状態 で 、 自分 以外 に もう 1 人 居 ます と 言わ れ て いる だけ の 偽装 グループ 。 実際 は 1 人 ) ◇ 4 人 = 4 人 の グループ で 大声 を 出す ( 目隠し ・ 耳 栓 状態 で 、 自分 以外 に もう 3 人 い ます と 言わ れ て いる 偽装 グループ 。 実際 は 1 人 ) 人数 が 増える と 手 を ぬく 単独 2 人 4 人 一 人 あたり の 作業 量 5678910 常に 個人 評価 グループ 作業 で は 個人 評価 なし 常に 個人 評価 なし 常に 個人 評価 なし ( 緑 の 線 ) あなた 個人 の 声 の 大き さ は 測定 し て い ませ ん よ と 言わ れる と 、 全力 を ださ ない 傾向 が あり ます 常に 個人 評価 ( 青 の 線 ) あなた 個人 の 声 の 大き さ は 測定 し て い ます よ と 言わ れる と 、 人数 が 増え て も 全力 を だす 傾向 が あり ます 単独 2 人 4 人 一 人 あたり の 作業 量 評価 さ れ て いる とき は 手 を ぬか ない まとめ . 元来 の 怠け者 が さぼる という こと で は なく 、 大勢 の 一員 として 何 か を する とき 、 そして 自分 の 責任 や 作業 量 など が わかり にくい とき 、 人 は 一般 に 全力 を 出し切ら ない 傾向 が あり ます . . どの よう な こと で ? 拍手 や 大声 を だす など の 身体 的 作業 を 題材 に 実験 が おこなわ れる こと が 多い です . しかし 、 文学 作品 の 評価 など で も 、 大勢 で する と 1 人 の 時 に 比べ て 自分 は あまり がんばら なかっ た という 評価 者 自身 の 自己 反省 が 生じる という 報告 が あり ます . 引用 文献 . Latane , B ., Williams , K ., Harkins , S . ( 1979 ). Many hands make light the work : The cases and consequences of social loafing . Journal of Personality and Social Psychology , 37 , 822 - 832 .. Williams , K ., Harkins , S ., & Latane , B . ( 1981 ). Identifiability as a deterrent tosocial loafing : Two cheering experiments . Journal of Personality and Social Psychology , 40 , 303 - 311 .. Zajonc , R .( 1965 ). Social Facilitation : A solution is suggested for an old unresolved social psychological problem . Science , 149 , 269 - 274 . お薦め 図書 . 社会 心理 学 ショート ・ ショート 岡本 浩 一著新曜社制作者遠藤由美 ( 関西大学 ) "
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資料名:20131216_cornercutting.pdf(699.5KB)

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